上に立つ者、下に立つ者
こんにちは、さのです。
つい先日、2日続けて社内のトラブルが発生しました。
思うことがあったので、今回はそれについて書こうと思います。
営業所間のトラブル
まず先に起こったのは、他の営業所とのトラブルでした。
登場人物は2人。
- Kさん(20代前半)
営業所勤め、運送業界未経験からの入社で3年目。
- Yさん(50代前半)
本社勤め、入社して5年程度だが運送業界の経験は20年以上。
以前の会社では支店長まで上り詰めたベテラン。
事の発端は本社勤めのYさんがKさんのいる営業所から受けた仕事内容が、事前の説明と違うというもの。
当日になって発覚し、YさんはKさんに問い合わせるものの、仕事を受けたのは他の人でその人は今日休みだから内容がわからないと電話を切ってしまいました。
その対応にYさんは激怒し、もう一度電話をかけてバトル開始。
その日の仕事が終わったら本社まで来いとか、出なければこっちが行くとかそこまで発展しましたが、周りがなだめてなんとか丸く収まりました。
電話にてKさんがどんなことを言っていたのかはわかりませんが、Yさんは「その態度はないだろう」、「営業所で受けた仕事なんだから、担当が違うとしても、本人がいなくとも確認するのは当たり前だろう」ということを言っておりました。
正直、Yさんの言っていることは正論ですよね。
でも私はYさんもYさんで悪いところはあると思っています。
それはすぐに激怒して、怒鳴ってしまった所です。
というのも、Yさんは短気でしかも訛っているので、さらに口調がきつく聞こえてしまいます。
私はなぜか気に入られている様で何度か2人でご飯を食べに行ったりもしているので、悪い人じゃないのはわかっているのですが、周囲の人からは怖がられています。
やはりいくらベテランだとしてもその部分は直していただきたいと思っています。
本社内でのトラブル
次の日に起きたのは本社内で朝礼中に起きたトラブル。
今回の登場人物も2名。
- Sさん(30代後半)
経理を担当してるとても丁寧で腰が低い人。入社して2年くらい。
- Oさん(40代前半)
配車主任の世界が自分を中心に回っていないと気が済まない、自己中男。
運転手の時代も含めると入社後20年以上のベテラン。
会長(前社長)のお気に入り故、自己中でもお咎めなし。
うちの会社ではOさんを筆頭に、一部電話対応がとても悪い人達がいるので、その人達に直してもらうために朝礼の最後に電話対応の練習をしています。
その電話対応の練習中にトラブルが発生しました。
というのも、普段真面目なSさんが珍しく電話対応の練習をかなり棒読み、早口、機械的な読み方で行いました。
社長からそれはないだろうと注意はしたのですが、そこに割って入るOさん。
Oさん「みんなやってんだから、ちゃんとやれや!」
Sさん「私は普段ちゃんとやってます。練習しなければならないのはあなた達の方でしょう。」
そんな感じで険悪ムードになりましたが、周りがなだめたので大きなバトルになることはありませんでした。
私は今回も双方が悪いと思っています。
Oさんは普段からSさんにつらく当たっているのでSさんは最近ちょっとひねくれた性格になっていたので気になってはいましたが、こんなことを言うとは思っていませんでした。
Sさんは我慢の限界を超えたのでしょうが、いつもやっていることを投げ出すのはどうかと思います。
練習とはいえ仕事の一部ですので、やることはやった方がいい。
Sさんはこんなに人を馬鹿にするような人間は初めて会ったと言っていました。
以前は関東にある結構名の通った会社でプログラマーをしていたのですが、都会の会社にはさすがにここまで酷い人はいなかったのでしょう。
対してOさんは普段からの態度に問題があります。
というか、あえて詳しく書きませんが問題しかなさすぎてどこから説明したらいいかわからない。
会長のお気に入り故、みんな手が出せず放っておいてるだけで他の会社にいたら即処分の対象になるような人です。
会長に気に入られすぎて、隠し子説が浮上したくらいです。
そのトラブルのあとも、「俺の電話対応が悪いってよwww」みたいな会話をしていたので、自分が悪いとは微塵も思っていないんだなと愕然としましたよ・・・。
居るだけで事務所の雰囲気が悪くなるので、この人に関しては養護のしようがないし、ブログだとしても養護したくないくらい私も嫌いな人です。
上に立つ者としての意識
では上司、または先輩として上に立つ者の意識はどう持ったらいいのでしょうか。
一言で言うと「個ではなく集としての考え方を学ぶ」と言ったところでしょうか。
上司といえども一人の人間でありサラリーマンなので、自分の利益を考えたくなるのはわかります。
しかし私たちサラリーマンは上に登っていくたびに会社側の人間になっていきます。
言わば昇進するたびに会社と同化していくのです。
その為、個としての利益より、集である会社の利益を考えていかなければならないのです。
今回の事例の様に、上に立つ者がいちいち部下の発言一つ一つに激昂していたら、部下たちは怖がって本来の能力を発揮できません。
部下が本来の能力を発揮できないとなれば、それだけ会社の利益も下がってしまう。
それどころか、会社の資産である社員の価値や数もどんどん減っていってしまうことになります。
どうしても自分は部下を怒鳴ってしまうという短気な方は、部下のこの先の成長を見据えて正しい道へと導くという考え方を持てば、少しは我慢ができるかもしれません。
もちろん時には締めるところを締めることも大切ですが、部下がのびのびと仕事ができる空間を作ることが上に立つ者の意識として大切な事の1つだと私は思います。
下に立つ者としての意識
下に立つ者として持たなければいけない意識はずばり「敬意」だと思います。
会社で昇進する人というのは必ずスキルを持っています。
そのスキルは人によって様々です。
あなたはそのスキルを持っている人に対して敬意を表さなければなりません。
部下のあなたから見れば無能で何もできない上司がいるとしましょう。
それでも昇進したのですから、あなたには見えていないスキルを会社が見出したという事になります。
例えば普段部下にはきつく当たって、上にはゴマすりで昇進したとしましょう。
それはその人にゴマすりのスキルがあるからできたことです。
世の中にはゴマすりのスキルが無ければ受注できない顧客もいるので、そんな相手にはとても役に立つスキルです。
「あいつは大したことできないけどゴマすりで昇進した」と言っている人は、自分にゴマすりのスキルがないから妬んでいるだけです。
自分にゴマすりができなければ、違うスキルを使って昇進すればいいのですから。
陰でこそこそと悪口を言ってばかりの人ほど無能です。
みなさんはそんな人にはならないでください。
毎日が辛いだけで本当に大事なことが見えなくなってしまいますよ。
本当に何もできないのに昇進している人、というのは一握りしかいません。
そんな上司はあなたの人生で1人出会えるか出会えないかの確率だと思います。
自分の上司が無能だと思っているそこのあなた。
部下としてではなく、会社の経営者の視点、協力会社の支店、顧客の視点など様々な角度から上司を観察してみてください。
必ず何かのスキルを持っているはずですから。
まとめ
私は平穏に暮らしたいだけなのに、うちの会社は毎日ギスギスして落ち着きません。
毎日ストレスが貯まるので、口唇ヘルペスが再発しまくってます。
今回の記事を簡単に書くと要はもっと相手の事を考えろってこと。
お互いがお互いの事を考えていれば衝突することはまずありません。
日本では普通のことかもしれませんが、相手を怒鳴りつけるのは本来、大変失礼な事です。
皆様も十分お気を付けください。